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おはようございます。
トランプ関税により株価が乱高下するように気温も乱高下して、いつもと違う春だなあと感じていましたが、でも今年も桜が綺麗に咲きました。そして今日は関西万博の開会式です。
また、今日と明日は以前この通心でもご紹介した、大阪府島本町にある大阪水上隣保館で「桜バザー」が行われます。
児童養護施設である大阪水上隣保館では、乳児から高校生まで親のいない子供たちや虐待等で親と一緒に住めない子供たち300名近くを預かり、また、障害者施設や老人ホーム、幼稚園も併設している社会福祉法人です。
私ももう20年以上、毎年この桜バザーのお手伝いにボランティアとして参加させて頂いておりますが、何の罪もない無邪気な子どもたちと接していると、普段の汚れた心が洗われる気がとてもします。お近くの皆さんやお時間のある方はぜひお越し下さいね。
場所は、サントリーの山崎蒸溜所のすぐ上です。(車での来場は不可。JR山崎駅をご利用下さい)
さあ、では今日のやさしさ通心ですがその前に、先日、埼玉県行田市の金子袈裟己(けさみ)様から、ご自身の所属する「倫理家庭の会」の短歌会の皆様に「やさしさ通心の小冊子を読んで短歌を詠んでもらった」とその短歌をお送り下さいました。
早速その短歌を読ませて頂き、大変感激したんですが、私一人で拝読させて頂くのは勿体ないと、ご承諾を得ましたので、本日のやさしさ通心のあとに掲載させて頂きました。
ぜひ、通心と一緒にお読み下さいね。金子様・皆様、本当に有り難うございました。では、今朝のやさしさ通心からどうぞ。
『妻が願った最期の7日間』
一月中旬、妻容子が他界しました。
入院ベッドの枕元のノートに「七日間」と題した詩を残して。
《神様お願い この病室から抜け出して 七日間の元気な時間をください 一日目には台所に立って 料理をいっぱい作りたい あなたが好きな餃子や肉味噌 カレーもシチューも冷凍しておくわ》
妻は昨年11月、突然の入院となりました。
すぐ帰るつもりで、身の回りのことを何も片付けずに。
そのまま不帰の人となりました。
詩の中で妻はニ日目、織かけのマフラーのなど趣味の手芸を存分に楽しむ。
三日目に身の回りを片付け、四日目は愛犬を連れて私とドライブに行く。
《箱根がいいかな 思い出の公園を手をつなぎ歩く》
五日目、ケーキとプレゼントを11個用意して子と孫の誕生会を開く。
六日目は友達と女子会でカラオケに行くのだ。
そして7日目。《あなたとニ人きり 静かに部屋で過ごしましょ 大塚博堂のCDかけて ニ人の長いお話しましょう》
妻の願いは届きませんでした。詩の最後の場面を除いて。
《私はあなたに手を執られながら 静かに静かに時の来るのを待つわ》
容子。二人の52年、ありがとう。
【パート 宮本英司 (神奈川県 71)】
□恥ずかしながら私は、大塚博堂というミュージシャンを知りませんでした。
そして、このやさしさ通心を作りながら聴きましたが、とてもいい曲、声もいいですね。
『やさしさ通心 読んで短歌に』
ダム建設 荘川桜移植する
願いが叶いて見事に芽吹く
金子袈裟己 様
日本人の 心の原点(もと)に立ち返る
「やさしさ通心」涙して読む
栗原美枝子 様
いくつもの 出会いを重ね過ぎし日々
中でも本は心豊かに
塚田恵子 様
境遇を 変えて行くのは自分だと
愛あらばこその厳しき叱責
代 照美 様
春の宵 「やさしさ通心」読む夫の
目に光るもの我みのがさず
島田悦子 様
厳しさの 中に秘めたる思いやり
これこそ真のやさしさならむ
長島千春 様
貧しくも 心清らか母と子は
一杯の蕎麦に温もりいたり
木下トシ子 様
『京町』の オヤジの言葉クモの糸
今へと続く奇跡の始まり
小野寺貴男 様
枯渇した 心に染みる数々の
実話に想うすばらしき人等
新井政枝 様
故郷(ふるさと)を 偲ぶ桜木移植され
唯一のよすが桜の道まで
竹内悦子 様
【埼玉県行田市 倫理家庭の会 短歌会】
□金子様・皆様、本当に有り難うございました。
このやさしさ通心のメルマガをスタートして15年半になりますが、何か少しでも、誰かの立っているんだなあと思うと、私も大変嬉しかったです。
そして、今日のやさしさ通心ではありませんが、人生はいつどうなるか?誰にも分かりません。 最期の最期に自分のことを評価するのは自分。毎日毎日を、悔いのないように過ごしたいですね。
どうぞこれからも、やさしさ通心にお付き合いの程、よろしくお願い致します。(笑)
田畑均 拝