2025年12月20日(土)

 おはようございます。
さあ、いよいよ年の瀬も押し迫って来ましたね。毎日、多忙の日々と思いますが、どうか、くれぐれもお身体には気を付けて、お仕事、最後の追い込み頑張ってくださいね。

 さて、やさしさ通心⑧の小冊子は、お手元届きましたでしょうか?
これまで発送させて頂きました皆さんや、ご依頼を頂きました方には17日(水)に発送させて頂きました。今年は、昨年までの小冊子とは違い、私がどうしても後世に伝え、残したいと思っていた『天皇』についてまとめさせて頂きました。

 お読み頂き、「日本にとって天皇がいかに大切な存在であるか」をご理解頂きますと、大変有り難く思います。もし、これまで小冊子を受け取ってなくて、「欲しい」という方がいらっしゃいましたら、無料でお送りさせて頂きますので、郵便番号お名前ご住所を一番したの、お問い合わせ欄か管理人宛メールからお知らせください。

 よろしくお願い致します。では、今週のやさしさ通心です。

『宇宙銀行』

 自分が困っているとき、悩んでいるとき、大変な状態にあるときこそ、相手に尽くしたり、助けてあげるという行為が崇高さを増します。

苦情下において徳を積むと、通常のそれよりも数倍の預金を積んだことになるばかりか、莫大な利息までつくようになるのです。
その好例として、金太郎という丁稚奉公人の話をしましょう。金太郎は実家がものすごく貧乏だったため、子供のころ、ある時計屋に丁稚奉公に出されました。

「学校にもろくに行けないから、知識も教養もない。
 そんな自分が生き抜いていくためには、手に職をつけるしかない」

 金太郎は、日夜、時計の修理工として、一生懸命になって働きました。
ところが数年後、その時計屋の経営状態が思わしくなくなり、何ヶ月も給料がもらえなくなってしまったことがありました。

 いっしょに働いていた仲間たちは主人を見限って、次々と暇を取って逃げ出す始末でした。
金太郎も大変な思いをしたのはいうまでもありませんが、自分を雇い、ここまで育ててくれた主人のことを思うと、逃げ出すわけにはいきません。

 むしろ、これまでの恩に報いようと、主人のため、お店のため、文句一ついわず、汗まみれになって、無給でただ黙然としいて働き続けました。

 そんな彼の努力もむなしく、お店の経営状態は益々悪化し、とうとう店じまいを余儀なくされました。

主人から泣く泣く、
「申し訳ないが、今月で辞めてもらえないだろうか?」
と言われたとき、金太郎は信じられない行動に出ました。

 なんと、それまでの蓄えを全部主人に差し出しながら、こう言うではありませんか。

「このお金をどうか当面の生活の足しにして下さい。
 私はご主人様のおかげで手に職をつけることができました。
 だから無一文になっても、どこかで働いて、なんとか暮らしていくことができます。
 このお金は今までの授業料みたいなものなので、どうかお収めください。」

 その後、言葉通りに、金太郎は楽々と転職を果たすことができ、そこで働きながら独立するための資金をため、やがて自分のお店を出すことに成功しました。

 さて、今までその丁稚奉公人のことを、「金太郎」と書いてきましたが、この人物こそ、セイコーの創始者である服部金太郎さんその人なのです。

『宇宙銀行』植西聰 著 (サンマーク出版)

▢人を喜ばせたり、尽くしたり、社会のために役立つようなことをすると、

 それが徳となって宇宙銀行に積み立てられ、満期になると積み立てられた徳の量の恩恵が、“ラッキーな現象”として授けられます。

「自分が困っているときこそ、徳の貯金が莫大の利息を呼ぶ」と、植西聰さんはおっしゃっておられます。