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 おはようございます。
さあ、今日からゴールデンウィーク、最大11連休の方もいらっしゃるとか?
どうぞ、日頃のストレスをゆっくり解消して下さいね。(笑)

 最初に、先週お伝えしましたブルーリボンバッチ裁判の詳細を、原告のお一人南木隆治さんがブログにまとめて下さっております。
大変分かりやすい内容です。一番下にURLを貼り付けておりますのでぜひご覧下さいね。

 さて、お隣の国韓国では、今月3日にユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領が罷免されたことを受け、6月3日に大統領選挙が行われることになりました。
日本に友好的だった前大統領から、革新系「共に民主党」のイ・ジェミョン代表が世論調査で最も人気が高く、早速今朝のネットニュースでは、「韓国の元慰安婦の遺族が日本政府に損害賠償を求めていた裁判で、韓国の地方裁判所は25日、原告側の訴えを認め日本政府に賠償を命じる判決を言い渡した」と報じられていました。
またまた、日韓関係がややこしいことになるのは必須です。

 ただ、日本のオールドメディアはほとんど報じていませんが、韓国国内では前大統領を応援する多くの若者たちが、デモをしたり集会を開いたり、そしてその訴えを聞いていると、「反日教育は政府の捏造だった」等、真実に目覚めている人々がたくさんいたのが大変印象的でした。

 そこで今朝は、余命宣告をされた曽祖父から日本統治時代の真実を聞いて目覚めていく、韓国人女子大学生、ヒソンさんのお話をご紹介させて頂きます。

『韓国の老人が死ぬ直前に話したこと』

 ヒソン、今日はお前に話しておきたいことがあるんだ。
それは、日本統治時代の話だ。
私たちの世代にはね、日本が韓国を統治していたことを肯定的に捉えている人の方が多いんだ。

 もし、あの日露戦争で日本が負けてロシアが勝っていたら、おそらく韓国はロシアの属国になっていたことだろう。当時のインテリ層はロシアが来たらどうなるのかを、よく分かっていた。国は乗っ取られ、人々はシベリアに送られ、私たちはずっと惨めな暮らしを強いられたはずだ。

 日本統治時代とは比べ物にならないほどにな。私が子供の頃や若かった頃は、反日なんて感情は世の中にほとんどなかった。
もちろん、支配されているという現実はあった訳だが、あからさまな差別を受けた記憶は無い。収穫した米だって、日本人とか韓国人とかは関係なく、ちゃんと平等に配給された。
だから、みんなが生活に困ると言う事はなかったんだ。

 それに学校の先生は日本人だったが、本当に真面目で、いろいろなことを熱心に教えてくれた。
卒業から何十年も経つが、今でも当時の仲間とは仲良くしていてね。
同窓会で会うと、みんなあの時代を懐かしんでいるよ。

 恨みなんて感情は、私たちの間には全くない。本当にひどい目にあったと感じるのは、むしろ戦後だよ。私は日本統治時代にちゃんとした教育を受けさせてもらったし、勉強も自由にできた。

それが戦後は、めちゃくちゃだ。
国全体がものすごく乱れていたんだ。
 信じられないと思う話だが、あのソウル大学にまともな教授が1人もいなかった時期があったんだ。田舎で酒を作っていたような人が、昔日本で少しフランス語をかじったというだけで、いきなりフランス語の教授になったりな。

 そんなんだから、学生がちょっと勉強すればすぐに先生よりも詳しくなってしまう。
それに当時の韓国語のテキストは、表記も発音もバラバラで、どれが正しいのかも分からなかった。
そんな状態が30年近くも続いたんだ。
こういう話をすると、今の若い子たちは大抵が驚く。
だが無理もない。
彼らは私たちのような経験をしておらず、韓国の歴史教科書だけを見て、それを鵜呑みにしてしまっているのだからね。それに今の韓国で、日本統治時代を肯定するような発言をすると、社会からものすごく叩かれる。

 だから、この真実を堂々と口にするものは少ないんだ。
ヒソンは、それはなぜだ?って思うと思うが、1つにはプライドだろうなぁ。
私たち朝鮮人は、古代には日本よりも優れた文化を持っていた。
仏教も様々な技術も、我々が日本に伝えたんだと言う自負がある。

 それなのに、近代においては日本に支配されたんだから、そのことがどうしようもなく悔しいんだろうね。だから、反日感情が本格的に盛り上がってきたのは、むしろ戦後なんだよ。
それが今日までずっと続いている。テレビを見ていると、独島(ドクト=竹島)の問題とかで、日本の悪口を声高に叫んでいる者がいるだろう?

 韓国では、そういう人たちが愛国者としてもてはやされる。
でもなぁ、そういう連中に限って、頭の中は、自分の利益や賄賂のことしか考えていない。
国のことなんて、これっぽっちも考えていないのさ。

反日を叫べば人気が出て、金が集まるからやっているだけ。
政治家も同じだ。
本当は反日でも何でもないくせになぁ。

 そういう質の悪い連中の声が大きいものだから、まるで韓国人全体が反日のように見えてしまう。
でもなぁ、実際は違うと思うんだ。日本に対して良い感情を持っている人や、日本と仲良くした方が韓国の未来のためになると考えている人の方が多いんじゃないかなぁ。

私は日本人から多くのことを学んだ。
日本人は本当に勤勉で誠実だ。
彼らは、朝起きたら必ず顔を洗い、体を清潔にし、時間も厳守する。
そういう基本的なことから、彼らは徹底していたよ。
それから礼儀作法も厳しく教えられた。
お辞儀と言って、年上の人には丁寧に頭を下げるんだ。

 当時の朝鮮にはまだ身分制度の名残りがあって、年上かどうかよりも、身分で態度を決める風潮があったんだね。日本の巡査さんたちが、身分の低い老人にも丁寧にお辞儀をするのを見て、人々は、あぁ本当に身分制度はなくなったんだと実感したものさ。

 それと「もったいない」という言葉も、日本人はよく口にしていたなぁ。
贅沢を戒め、節約を美徳とする。
食べ物を無駄にすることを極端に嫌い、物を大切にする。
当時の朝鮮は貧しくて、冠婚葬祭で家が傾くことも多かったから、こういう精神は本当に有り難かったんだ。他にも国民体操のような規則的な運動、食事の前にする感謝の挨拶。
字をきれいに書くこと。整理整頓。

 そういう基本的な生活習慣を、日本人は徹底的に教え込んだ。
そして、私が思う日本の1番の功績、日本人が1番偉かったと思うところは、アジアの国々の植民地を解放したことなんだ。韓国にとっては支配されたと言う側面が強いから、少し違うかもしれないが、だが、インドや東南アジアの国々の人々は、西洋列強に何百年も支配され、過酷な生活をしていた。もし日本がいなければ、独立は不可能だったかもしれないんだ。

 だからそれらの地域では、日本人は今でも恩人として感謝されている。
つまり、世界的に見れば、日本は感謝されるべきことをしたんだよ。
日本人は戦争に負けたが、国を愛する気持ちや国民の団結力、そういった精神的な強さは世界でも稀有なものだ。だから日本という国は、簡単には滅びないだろうと、私はそう感じているよ。

来週へ続く

【日本のあれこれ】より