はじめに
私は日本が大好きです。心底 日本に生まれて良かったと思っています。
それは何故か?
それはやはり、日本人が持つ様々な精神性の高さ故です。
今年は一年延期された東京オリンピック・パラリンピックが開催されましたが、ご存知のように日本の競技、柔道、剣道、弓道、相撲道、空手道等は、それぞれ「*道(哲学)」に基づいた考え方の競技で、単に勝敗に拘ったり、身体を鍛えるための目的ではなく、その競技を通じて自らの心を養い、己の精神性を高めることを最大の目的にしています。
*道(哲学)とは、中国哲学上の用語の一つ。人や物が通るべきところであり、宇宙自然の普遍的法則や根元的実在、道徳的な規範、美や真実の根元などを広く意味する。
ですから、日本のスポーツ競技の中には「ガッツポーズをすると反則負けになる」、そんな競技があります。ご存知でしょうか?
それは、剣道です。
また、剣道だけではなく、柔道では「なるべく止めよう」、空手道ではもっと厳しい「失格扱い」、そして高校野球でも周知徹底事項で「慎もう」となっています。
こんな国が世界中、他にあるでしょうか?
これらは皆、一生懸命戦った相手への儀礼を欠く行為だという武士道精神から来ています。
また、スポーツ以外にも茶道、華道、書道等、そして、ものづくりや料理等の仕事など、あらゆる場面で精神性の向上を目指すのは日本人ならではです。
日本人の特筆すべき精神性は、他にも「誠実さ」、「利他の心」、「自己犠牲」、「礼儀・礼節を重んじる」、「勤勉さ」そして、「潔さ」等があります。
しかし今、そんな日本の古き良き時代の精神性が失われつつあり、危惧しているのは私だけではないと思います。
日本の国技である相撲では、先日引退した横綱白鵬のように、横綱としてあるまじき取り組みやガッツポーズ等、子供たちに与える影響を考えると、とても残念でなりません。
また、先日の自民党総裁選においても、経団連会長から「国家観を示せ!」と注文をつけられたと報道されていましたが、一国の首相として、大所高所から「日本をこんな国にしたい!」という国家ビジョンも示せない政治家ばかりなのか?、また国民は、そんな政治家でいいのか?と、情けなく思いました。
国家観を明確に示していたのは、高市早苗氏だけでしたね。
そこで、今回の『やさしさ通心⑤』では、古来私たちのご先祖様たちが作り上げてきた、他国に類を見ない日本人の精神性について、まず、外国の方々がどのように我々日本人を見ていたのか?というお話を…。
そして、そんな日本人の精神性の根底となった大和魂や武士道精神、天皇制や国歌、国旗について、日本人として必ず知っておかねばならない内容のお話をまとめさせて頂きました。
一家に一冊この小冊子を!、そして、子々孫々に伝えていきたい、教科書では教えない日本の歴史です。
どうぞ、よろしくお願い致します。
目次
- はじめに
- 第1話 『外国人が見た日本』
- 第2話 『パラグアイのニホンガッコウ』
- 第3話 『君が代 1903年世界国歌コンクールで第一位』
- 第4話 『まるで違う諸外国の皇帝や国王と日本の天皇』
- 第5話 『武士道精神』
- 第6話 『イスラエル建国の志士、ヨセフ・トランペルドールが心に刻んだ日本精神』
- 第7話 『ヨーロッパの人々が憧れる日の丸の旗』
- 第8話 『日の丸の話』
- 第9話 『やっぱり大和民族は凄かった!』
- 第10話 『日本人の道徳規範は武士道』
- おわりに