はじめに
『ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム(略称:WGIP)』、あなたはこの言葉をご存知でしょうか?
これは、戦後GHQ(連合国軍総司令部)による日本占領政策の一環として行われた、「戦争についての罪悪感を日本人の心に植えつけるための宣伝計画」のことです。
敗戦後7年間、日本は占領軍の統治下にありました。
占領軍の目的は、日本人の精神を根こそぎ変えてしまうこと。
戦争中アメリカは、日本の大都市に、空襲や原爆投下など、完全な国際法違反の無差別攻撃を行いました。(国際法では、無抵抗の一般市民への攻撃は禁止されています。)
これにより、死亡した人々の数は、約60万人と言われており、普通なら、やられた日本人は、いずれ復讐を企てるだろう、アメリカは、それを何としても防ぎたかったのです。
そしてそのために、日本人の精神の改造を企てたのです。
特に、力を入れたのが日本人の教育による精神改造。GHQが真っ先に行ったのが、教育界のトップ人事の一新で、完璧なGHQへのイエスマンにするため、敬虔なキリスト教信者で白人への忠誠心があったと言われる二人の人物を、東大総長と文部大臣に登用しました。
そして彼らを中心に、(アメリカにとっての)不適格な教員の排除に乗り出しました。
『教職員適格審査の制度化』と称して、全国130万人の小中学校教員、大学教授等を対象に審査し、日本の戦争を肯定する者等に、除籍を求めました。
そして、それら除籍対象教員の血縁者の3親等までもが、教員としての就職を禁止されたのでした。その他にも、新聞やラジオなどのマスコミ報道も徹底的に規制し、また、公職追放という名目で、21万人もの人々が、「好ましくない人物」として、国会議員などの政治家はもちろん、政府の要職や団体の役職員、報道機関や言論界、財界の要職からも追放されました。
更にまた、「日本人バカ化政策」とも呼ばれる、『3S政策』というものもあったそうで、日本人を、セックス(性産業)、スポーツ(プロレス・プロ野球等)、スクリーン(映画・テレビ等)に熱中させ、精神を骨抜きにし、政治的なことは考えさせないようにしたと言われています。
そして、それらの計画や政策は見事に成功し、多くの日本人が、「戦前の日本は悪」「日本は侵略戦争を起こした悪い国だった」等々の自虐史観(日本を貶める歴史観)を受け入れてしまい、世界中の他のどの国にも存在しない、自国を貶めることに熱心な〝反日日本人〟をたくさん生み出してしまったのです。
私は、今更お隣の国のように、アメリカに対して、「賠償しろ!」とか「謝れ!」と言っているのではありません。
今、この反日日本人たちが、政界はもちろん、教育界やマスコミなど様々なところで強い発言力を持ち、古き良き時代の日本人の心が失われつつあります。
「これを何とかしなければ!」と思っているだけです。
そのためにまず、それらの政策が実際に行われ、私たちは、「彼らにとって都合のよい歴史観を刷り込まれている」ということを認識すること。
そして、本当に戦前の日本は悪い国だったのか?
また、あの戦争は侵略戦争だったのか? 等々、正しい歴史認識を持つことです。
そしてその上で、すべての日本人に日本という国と日本人であることに誇りを持って頂きたいのです。特に、日本の将来を担う子供たちには、余計にそうであって欲しいと願っています。
そこで今回の『やさしさ通心③』では、明治から戦中、戦後まで、日本人として、ぜひ知って頂きたい、教科書にも、ぜひ載せて頂きたいお話ばかりを集めました。
一人でも多くの日本人に読んで頂きたいお話です。
目次
- はじめに
- 第1話 『エルトゥールル号の遭難』
- 第2話 『島国日本だけが我々を見捨てなかった。ありがとう日本! ~ エーゲ海で難民を救った日本人 ~』
- 第3話 『あの時、日本が言ってくれたから・・・』
- 第4話 『台湾の教科書にも載っている日本人の物語・八田與一』
- 第5話 『日本軍の武士道精神に世界が感動 ~敵兵を命がけで救った日本海軍~』
- 第6話 『親日国 パラオと日本の関係を知って!』
- 第7話 『日本には、素晴らしい青年達がいる』
- 第8話 『マッカーサーを感動させた昭和天皇の言葉』
- 第9話 『ウズベキスタンのナヴォイ劇場』
- 第10話 『マッカーサーの証言』
- 第11話 『敗者は日本ではない!植民地を失った欧米列強だ!』
- おわりに