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 おはようございます。
さあ12月に入り、今年ももう一月もありません。そして急に寒くなりましたが、くれぐれもお身体に気をつけて、慌ただしい年の瀬を乗り越えて下さいね。

 ところで、このやさしさ通心をスタートしたのが2009年の12月5日(土)でしたので、今日で丸16年が過ぎ17年目に入りました。
その当時私は51の歳でしたから、もう67歳になってしまいました。(笑)

 そしてこの間、日本が益々悪くなっていくようで心配していましたが、今年に入って、高市内閣になって、「いやいや、日本まだまだこれから!」と思えるようになりました。「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」という言葉に、来年が楽しみでワクワクしています。(笑)

 ということで、今朝のやさしさ通心も、海外の人々が称賛する日本人の姿をご紹介させて頂きます。やっぱり日本人って凄いんだなあって、改めて思いました。

『雪の国道で起きた助け合いの連鎖』

 2018年2月、福井県を記録的な大雪が襲いました。
37年ぶりに136センチを超える積雪。この大雪の影響で、国道8号線では最大1500台もの車が立ち往生、ドライバーたちは車の中に閉じ込められ、身動きが取れなくなってしまいました。

 雪は降り続く。気温はどんどん下がる。コンビニは売り切れ。
車から出ることもできない。多くのドライバーが何も食べられない状態に陥っていました。

 この絶望的な状況で、誰もが同じことを考えていました。「いつになったらここから出られるんだろう?」そんな中、国道8号線沿いにある『餃子の王将 丸岡店』である動きがありました。

 その日、お店は雪の影響で臨時休業。しかし、店を訪れた副店長さんが立ち往生している車の列を見て、あることを思いついたんです。

「余っている食材で何か作れないか?」

すぐに上司に連絡。

上司は、「どんどんやって」と。

 この一言で、お店の厨房が動き出します。
焼き飯、天津飯、作られた料理はなんと約500人前。

 そして、雪の中車に閉じ込められていたドライバーたちに無償で配り始めたんです。
寒さと空腹で疲れ果てていた人たちは、その温かい料理を見た瞬間、表情がパッと明るくなり、暖かい食事を口にして、涙した人もいるほどでした。

 更にこの光景を見て、周りで別のことが起きました。
なんと、立ち往生していた『山崎製パン』のトラック18台のドライバーたちが動き出したんです。

「俺たちにもできることがある」

 配送中だったパンを積んだまま動けなくなっていたトラック。
その荷台が次々と開かれ、大量のパンが無償で配られ始めました。
しかも会社に連絡すると、営業所に残っていた約8万個のパンも避難所などに送られることになりました。

 一つの善意が、次の善意を呼ぶ。
これが、この雪の日に起きた助け合いの連鎖でした。
海外の人たちが驚いたのは、まさにこの点です。

『王将』が動いた。それを見た『山崎製パン』も動いた。

「誰かが困っている。じゃあ自分たちにできる事は何かないか?」

 日本人はこの思考回路が自然と働いている。しかも全て無償で。
日本人には「災害時だから高く売ろう」なんて発想は一切ない。むしろ困っている人を助けたいと言う思いが先に来る。この価値観が、日本社会に根付いているんです。

 海外では、災害時に物価が跳ね上がることも珍しくありません需要と供給の原理で、水や食料が通常の何倍もの価格で売られる。

 でも、日本では逆なんです困っている時にこそ無償で提供する。
助け合う。そして、その助け合いが次の助け合いを生む。

 この文化の違いが、海外の人たちを驚かせているんです。

海外の人々の反応

▢アメリカだったら、ハリケーンの時、水1本が20ドルになる。日本は逆に無償で配る。

 この違いって一体何なんだろう?

▢『王将』の上司が「どんどんやって」って即答したのが素晴らしい。緊急時の判断が早い。
 しかも500人前を躊躇なく無償提供なんて、ありえない。

▢東日本大震災の時も同じだった。略奪なんて起きず、みんなが助け合っていた。
 他の国だったら、災害時はパニックになるのに。

▢日本人は何千年も自然災害と戦ってきたから、困った時はお互い様が染み付いているんだと思う。世界が学ぶべき文化だ。

【日本に沼った。こんな日本に勝てるはずがない】チャンネルより