はじめに

 関西万博も大成功のうちに終わり、今年9月(2025年)までの訪日客が過去最高を記録したそうですが、今、母国へ戻った外国人たちの間で「日本ロス」、「ジャパンブルー」、「逆カルチャーショック」、あるいは、Japan(日本)とDepression(鬱)を掛け合わせて「Japression(日本鬱)」と呼ばれる人々が増えているそうです。

 それらの言葉の意味は、日本を訪れた外国人観光客たちが帰国後、母国の慣れ親しんだはずの文化や生活様式に違和感やストレスを感じるという意味で、日本人のおもてなしや人々の親切さ、他人を思いやる心、また日本の清潔さや静けさ、電車やバスの時刻の正確性や食事の美味しさ等に出会った体験が忘れられず、母国に失望し、日本への強い再訪願望や移住願望を抱く現象のことだそうです。

 特に、SNSが普及して以降、日本の観光地や文化、食事に関する投稿が拡散されることで、日本人以上に日本に強い関心を持つ外国人が増えています。

 しかしこれらは、我々日本人の先人たちが作り上げ、残してくれた伝統や文化、そしてそれを支える国民性のたまものであり、その根幹はやはり日本の国体、天皇陛下のご存在であることを、我々今の日本人が再認識しなければならないと思いました。

 ところで、昨今、国連の女性差別撤廃委員会では日本のお世継ぎ問題に対して、女系天皇と女性天皇をごっちゃにした物言いで、日本の国柄を壊すような考えを押つけようとしていますが、日本の天皇の万世一系については、日本の国柄やその意味も分からない他国の人たちにとやかく言われる筋合いの問題ではありません。

 また、日本の天皇家の万世一系、男系男子は、決して女性差別などとは無関係の話しです。 今年の小冊子やさしさ通心⑧では、私たち日本人のアイデンティティの根幹であり、現 日本国憲法 第一章 第一条で、“日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く”とされている天皇について、より深く知って頂くために作成致しました。

 また、「天皇の皇位がなぜ男系によって継承され、なぜそれが必要なのか?」につきましても本書に詳しくご紹介させて頂きました。

 ぜひお読み下さり、ご理解いただき、ご家族や周りの方々にもお渡し頂けましたら幸いです。

 世界一優れた確かな意味のある日本の皇室制度を、子々孫々に残していくことこそ、今の私たち日本人の役割りだと思っています。                                                   

田畑 均

目次

  • はじめに
  • 第1話 『日本の二つの大きな「国難」』
  • 第2話 『日本の建国』
  • 第3話 『これだけは知っておきたい日本の歴史』
  • 第4話 『日本人の清明心と「和」の心』
  • 第5話 『天皇は祭祀王』
  • 第6話 『天皇にとって国民は大御宝』
  • 第7話 『天皇の大御心』
  • 第8話 『なぜ男系男子でなければならないのか?』
  • 第9話 『権力を持たない権威としての天皇』
  • 第10話 『昭和天皇の戦後巡幸』
  • おわりに