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 おはようございます。
9月に入り、朝夕は日差しも柔らかく幾分涼しくなりましたが、今日の大阪も日中の最高気温が35℃と猛暑日の予報です。どうか、くれぐれもご自愛下さいね。

 さて、そんな中、大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手の活躍が素晴らしいですね。
その実績もですが、私生活、特に野球に取り組む姿勢がアメリカでも評価されていて、日本人として大変誇りに思います。今朝は、そんな大谷選手が、アメリカの子供たちの文化までも変えたと話題になっていましたので、ご紹介させて頂きます。

『アメリカ中の少年が大谷になりたがっている』

 常にその活躍を世界中から注目されている大谷選手は、子供から大人まで多くの人々を魅了し、ついにアメリカ文化まで変えたと話題になりました。
メジャーにおいて二刀流を続ける大谷選手は、野球少年たちの憧れの存在であり、そのバッティングフォームを真似たり、彼を見習って行動する子供たちも増えています。

 そして、アメリカのあるリトルリーグでのワンシーンが、『子供たちはショウヘイ・オオタニを見習ってダグアウトを後にした』とのコメント付きで1枚の画像がX(旧ツイッター)に投稿されました。そこにはゴミが1つも落ちておらず、きれいに清掃されたベンチが写っていたのです。

 彼らは大谷選手になりたいが故に、試合後に掃除をしてから帰ったといい、その姿が、SNSで話題になりました。大谷選手と言えば、グランドに落ちているゴミを拾うことでよく知られています。

 彼は高校時代からゴミ拾いを欠かさず実践してきた習慣で、誰かから注目されるためのPRが目的ではなく、アメリカに行ってから始めたわけでもありません。ゴミ拾いは大谷選手にとって、ただ当たり前のことをしているだけなのです。

 特に日本では、サッカーのワールドカップでの試合終了後に、スタンドを綺麗に掃除するのサポーターの姿が話題になりましたが、我々日本人は、「来た時よも美しく!」と指導されているので、特に珍しいことではありません。しかしこれはアメリカの学校での話で、清掃の文化がないため、自分たちで掃除をする意識がない普通の子供たちがしたことなのです。

 アメリカの学校では通常、専門の清掃員が散らかしたゴミを片付けるので、使った後に自分たちできれいに掃除をする習慣はないのです。大谷選手はプレーだけでなく、その立ち振る舞いまでも子供たちのお手本となっているのです。

 実は大谷選手のゴミ拾いの原点は、高校時代にありました。大谷選手の恩師、花巻東高校の佐々木洋監督は、「ゴミは人が落とした運。ゴミを拾うことで運を拾うんだ。そして自分自身にツキを呼び込むんだ」と語ります。

 大谷選手自身、以前インタビューを受けたときに、「運は自分で見つけるもの。拾えるもの。他人がポイっと捨てた運を拾っているんです」と答えていました。

 大谷選手が高校時代に作成した「目標達成シート」にも、「ゴミ拾い」のワードがしっかりと書き込まれていました。このシートは、自身が目指す目標を達成するために、何をすべきかを明確にしていますが、当時の最終的な目標は「プロ野球8球団からドラフト1位指名を受けること」でした。

 そしてそのために、必要な8つのワードの1つが「運」で、さらに「運」を拾うためにするべき行動がゴミ拾いだと書かれていたのです。
他にも「運」を上げるために、「挨拶」や「部屋の掃除」、「本を読むこと」、「道具を大切にすること」「審判への態度」、「プラス思考」、「応援される人間になる」などが書かれてありますが、ここで驚くのは、これらの行動の全てが「まさに今の大谷選手そのもの」であることです。

 どれだけ日ごろから徹底して習慣化し、変わることなく続けているかがよくわかります。
このような積み重ねが、彼を成功へと導いているのであり、逆に言えば、同じようにゴミ拾いを実践すれば、大谷選手に1歩近づけることになるということでしょう。

 冒頭のリトルリーグの少年たちも、そうした思いから行動を起こしたのです。
ネット上でもアメリカのファンから、
「大谷に出来ないことなんてない」
「人としても、彼は素晴らしい」
「だから日本は世界で1番綺麗な国なのね」
「オオタニがコミッショナーになったら、メジャーリーグはもっと文明的になる」
「ショウヘイ・オオタニは俺たちが求めた野球の主人公だ」
などと、大谷選手の行動から日本人の精神性に言及するコメントも多数ありました。

【大谷ワールドチャンネルより】